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落合陽一 “グミ”のアート作品披露 “生と死の循環”を表現 「10袋くらいのグミを食べながら」完成

2024年9月2日 23:10
落合陽一 “グミ”のアート作品披露 “生と死の循環”を表現 「10袋くらいのグミを食べながら」完成
グミを題材にしたアートを発表した落合陽一さん

メディアアーティストの落合陽一さんが、お菓子の“グミ”をモチーフにしたアート作品を発表しました。実際のグミの製造にも使われる窯の中で回転するグミを撮影し、AIで生成した画像が映し出される作品で「生と死の循環」などを表現しているといいます。

■グミをモチーフにしたアート作品の企画展にて発表

落合さんの作品が展示されているのは、春日井製菓株式会社が実施する企画展『つぶグミュージアム』です。このイベントは、同社が製造する「つぶグミ」の30周年を記念したプロジェクトの一環として、グミからインスピレーションを受けて制作されたアート作品が展示されています。

このグミを「10年くらい愛している」という落合陽一さん。2日ほどかかったAI画像の調整は「10袋くらいのグミを食べながら」完成させたそうです。

■「生と死の循環」を回転する窯とAIで表現

落合さんが、今回制作した作品のタイトルは『物化する回転窯:溶解する日常・漂白される芸術・グミ環世界』です。作品に使用されているのは、実際にグミを製造する過程で使われる金属製の“窯”。その中を色とりどりのグミが回転する様子をカメラで撮影し、それをもとに、AIで生成した画像が次々と窯の後ろに設置されたLEDに表示されていきます。

落合さんは作品について「今の時代にお菓子と現代アートを組み合わせるにあたり、私はデジタルネイチャーをテーマにアートを作っているので、グミの窯の中でとけたお菓子が、デジタルの窯の中でもう一回とけるとどんなふうになるのかな、と(思った)」と制作の意図を説明。その上で、これまでお菓子をテーマにしたアートでは様々なアーティストたちにより「表層・生と死」のモチーフが多く描かれてきたことに触れ、「生きると死ぬは常に循環系で回り続けている」ことが、回転する窯とAIで表現されていると話しました。

■9月8日まで 東京・神宮前のイベントスペースで展示

イベントでは他にも、映像アーティスト・さわひらきさんによる『tender morment』や、グラフィックデザイナー・鷲尾友公さんによる『BEYOND THE CLOUDS NO.163.164.165』など、グミにインスピレーションされたアート作品が展示されています。東京・神宮前のイベントスペース・キャピタル原宿で9月8日まで見ることができます。