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フリーアナ刈川くるみ、仕事の“悔しさ”痛感した1年 藤井貴彦アナの助言に「これでいいんだ」

2023年1月3日 22:05
フリーアナ刈川くるみ、仕事の“悔しさ”痛感した1年 藤井貴彦アナの助言に「これでいいんだ」
フリーアナ刈川くるみ 「楽しい」「悔しい」2022年を振り返る
フリーアナウンサーの刈川くるみさん(24)にインタビュー。報道番組『news every.』でカルチャーコーナーを担当している刈川さん。2022年は俳優・お笑いタレントへのインタビュー取材から、テーマパークのアトラクションなどの体験取材まで、様々な経験をしたといいます。2年目を迎えたキャスターとしての1年を振り返ってもらいました。

■「楽しい」と「悔しい」 両方を経験した2022年

——2022年はどんな1年でしたか?

自分の感情がものすごく揺さぶられた1年でした。「楽しい」こともあったし、できなくて「悔しい」こともあったんですけど、今まで経験した中でも一番楽しかったし、生きてきた中で一番悔しいこともありました。

——楽しかったのはどんなことですか?

(news every.で)取材に行かせていただいた時が、スタジオとは違う楽しさや発見があって。お会いできたうれしさとか、聞きたいことがたくさん出てきて。その場を思い返すと、一番キラキラしていたなと思います。

——特に印象に残っている人は、どなたですか?

明石家さんまさんです(『踊る!さんま御殿!!』25周年のタイミングで取材)。さんまさんは会った瞬間に、前から知っていたという関係値というか、心の距離をぎゅっ! と縮めるのがものすごくお上手だなと感じました。(さんまさんから)「どう思ってんの?」とか「○○ちゃうか!?」って言われて、「あぁ、そうかも!」とか、私の方が楽しくなっちゃっている気がして。インタビュアーとしては申し訳ないことなのですが、それぐらい“人を楽しませること”が根底にある方だなと。「すごい方に会った!」というのがありました。

■体験取材した水墨画が“習い事”に

——体験取材で印象に残っていることは?

横浜流星さん主演の映画『線は、僕を描く』をきっかけに、水墨画の魅力を伝えるべく体験した取材です。元々、アートや絵を見ることが好きで、初めて体験させていただいて。すごく楽しくて、2時間体験取材したのがあっという間だったんです。「もっとやりたい!」と思って、(取材した)先生のところに通い始めました! もう2か月目ぐらいになります。

——どんな水墨画を描いているんですか?

竹・梅・菊・蘭(らん)。この4つが基礎で、今は大きな掛け軸に描いています。

——水墨画の魅力は?

“生放送と似ているな”と思ったことがあって。生放送は、本番が全部流れるじゃないですか。水墨画も真っ白な紙に下書きなく、一気に描き始めるんですよ。生放送で「失敗した」と思うことがあっても、次で挽回できるよう調整していく。水墨画もそうなんです。先生に(言われた)「最後まで絶対あきらめちゃだめだよ」「失敗はないから」って言葉って、「普段の放送でいきるかも!」と思って。(仕事に)通ずる部分もあって、すごく楽しくてやっています。

■キャスター2年目  “悔しい”日々を救った藤井貴彦アナの言葉

——“楽しい”の一方、どんなことで“悔しい”思いをしたのでしょうか?

マニアックすぎるんですけど、(生放送で読む)原稿の中の“助詞”が苦手で…。「~で」「~は」「~の」が、全部同じ音の高さになってしまって。毎日のように(news every.の)藤井貴彦キャスターに、助詞の読み方を教えてもらっています。

——藤井アナからのアドバイスで心に残っていることは?

「(原稿を)読んだ時、苦しい? 楽しい? 楽?」って聞かれて、私は「苦しいです」って言ったんです。そうしたら、「それで正解だよ」と言ってもらえて。読み手が“苦しい読み”じゃないと、伝わるときに楽しさを伝えられないことがあって。「(視聴者に)楽に聞いてもらうためには、自分たちが苦しむことがいい読みの秘けつなんだよ」って。きっとこれから先、何十年たっても苦しむことは変わらないんですけど、“これでいいんだ”って。“挑戦の日々なんだな”って思いました。

——2023年に挑戦したいことや目標はありますか?

海外に取材に行ってみたいです。アート・芸術系が好きなので、本場に行ってみたいというのがあります。

——特に行きたい国はありますか?

フランスです。行ったことなくて、ずっと行きたいんです! 街並みや美術館、印象派が好きなので名画もそうですし、現代アートのアーティストも紹介したいです。