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中村種之助、兄・中村歌昇とは「勝手に息が合う」 新春浅草歌舞伎で共演

2022年12月31日 21:10
中村種之助、兄・中村歌昇とは「勝手に息が合う」 新春浅草歌舞伎で共演
歌舞伎俳優の中村種之助さんにインタビュー
歌舞伎俳優の中村種之助さん(29)にインタビュー。“2022年の漢字”や、2023年に控えている新春浅草歌舞伎での兄・中村歌昇さんとの共演について明かしました。

■今年の漢字は「気」 「気持ちの"気"、やる気の"気"」

中村吉右衛門一門で立役と女方を勤めてきた種之助さん。2022年について「初舞台の時から(中村)吉右衛門のおじさまと舞台をご一緒させていただいていて、去年亡くなって1年。“どうしたらいいんだろう”という思いの中、11か月舞台に出させていただいてて。後ろで支えてくれる人がいないってなって、今まで学んできたものにプラスして、自分というものを出していかなければいけないと考えた1年でした」と話しました。

さらに、2022年の漢字一文字は「気持ちの“気”、やる気の“気”」と回答した種之助さん。その理由について「踊っていて楽しい。プラスして気づくことも多かったんですよね。客観的に見られるようになったことも多いのかな。今年は0からのスタートだと思っていたので、1から自分を見直してみたり」と振り返りました。

■新春浅草歌舞伎で共演 兄・中村歌昇とは「勝手に息が合う」

そして2023年について「今年(2022年)は気づくことも多く、気づきをいかして、自分というもの、伝統歌舞伎というものを大切にしながら自分というものはどういう役者なのか、お客様に見せていければいいなと思っています」と抱負を話しました。

そして、3年ぶりに浅草公会堂で開催される『新春浅草歌舞伎』(2023年1月2日~)について「久しく浅草歌舞伎というのがなかったので、浅草の地でまた歌舞伎ができるというのをうれしく感じています」と心境を明かしました。

第2部『傾城反魂香』(けいせいはんごんこう)などに出演する種之助さん。“若手の登竜門”とされているこの公演。種之助さんは「若手公演というのは楽屋の中で、コロナ禍で会話は制限されていますけども、楽屋や稽古場、舞台を通して“あーしよう、こうしよう”、先輩方に教わった型の中で、“これはこうなんじゃないか、あーなんじゃないか”というのが、ほかの公演よりは若手同士ということもあって多くあるのかなと」と舞台裏での過ごし方を話しました。

また、兄の中村歌昇さんとの共演について「一緒に学んできたのがあるので…。阿吽(あうん)の呼吸といったら聞こえはいいですけど、勝手に息が合うので、あまり話さず、2人で支え合って、夫婦の役なのでやっていけたらいいなと思ってます」と兄との共演に意気込みを明かしました。