ウィル・スミス 病で短髪にした妻を侮辱され平手打ち 受賞スピーチで “家族愛” 語る
アメリカの俳優 ウィル・スミスさん(53)が28日(日本時間)、ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催された第94回アカデミー賞の授賞式に出席。プレゼンターを務めたコメディアンのクリス・ロックさんの侮辱的な発言に対して、怒りをあらわにしました。
各賞が発表される中『長編ドキュメンタリー賞』のプレゼンターとしてステージに登場したロックさんは、主演男優賞にノミネートされていたウィル・スミスさんと、脱毛症に悩まされ、自ら丸刈りにしたという妻のジェイダ・ピンケット・スミスさんを侮辱する発言をしました。
これに対して、最初は笑顔で聞き流していたスミスさんは、ゆっくりとステージに上がりロックさんに詰め寄ると、左頬を1回平手打ち。その後も怒りを隠せなかったスミスさんはロックさんと言い合いになり、一部音声が途切れる一幕がありました。
■受賞スピーチで伝えた “家族愛” と “謝罪”
その後、スミスさんは映画『ドリームプラン』で主演男優賞を受賞。映画は世界最強のテニスプレーヤー姉妹であるビーナス&セリーナ・ウィリアムズを育て上げた破天荒な実父、リチャード・ウィリアムズの姿を描いた作品。実話を基にしたこの作品で、初の受賞となりました。
オスカー像を手にしたスミスさんは涙ながらに「リチャード・ウィリアムズは家族を守ることに熱心でした。私は愛を受け止める器でありたいと思っています。ビーナスとセリーナ、ウィリアムズ家の全員に、私を信じてあなたたちの物語を託してくれてありがとうと伝えたいです。私はそんな愛と優しさ、気遣いを伝える立場でありたいと思います」と家族愛についてスピーチ。
また「私たちが仕事をする上で、罵詈雑言に耐えなくてはいけないことは分かっています。自分に敬意を払わない人がいても、笑顔で振る舞わなければなりません。デンゼル・ワシントンがさっき私にこう言いました。“人生の最高の瞬間にいるときこそ注意しろ。そういうときに悪魔はやってくる” と。アカデミーやノミネートされた他の候補者の方々にも謝りたい」として、自身の振る舞いについて謝罪をしました。