木村拓哉、総制作費20億円の映画で “織田信長” 役 「この上ない舞台を用意していただいた」
記者会見で発表されたのは『THE LEGEND & BUTTERFLY(レジェンド・アンド・バタフライ)』。
総制作費20億円をかけてつくられた本作は、戦国武将“織田信長”(木村拓哉)と“濃姫”(綾瀬はるか)が、敵対する隣国同士の政略結婚という最悪な形で出会いながらも、次第に強い絆で結ばれ、天下統一という夢に向かっていく物語です。
織田信長を演じた木村さんは、「歴史上の人物、たくさん魅力のある方たちがいらっしゃるんですけども、自分は特に織田信長さんに非常にひかれる部分が多い。個人的な話をすると、たまたま木村家の家紋と織田家の家紋が全く同じ“五瓜に唐花紋”で、どこか特別な親近感もありましたし、彼(信長)が歴史上おこなった、中には残虐な行為もありますけど、その行為の根源にある記述とかに目を通して知っていくうちにだんだん魅力を感じていたので、今回大作で彼を演じさせていただけるのは名誉なことだったし、この上ない舞台を用意していただいた」と明かしました。
■木村拓哉&綾瀬はるか 初の夫婦役
これまでもさまざまな作品で共演してきた木村さんと綾瀬さん。しかし、夫婦役は初めてということで改めてお互いの印象を問われると、木村さんは「(綾瀬さんは)見た目はおっとりした感じに思われますが、動いたら半端じゃないので。これは難しいんじゃないかという監督の要望にも普通に笑って応える出演者なので。(信長と濃姫の)お互いがその場に同時にいないようなシーンでも、僕は個人的に濃姫の存在を自分の中に大きくおいて撮影していた。非常に綾瀬さんで助かりました」とコメントしました。
一方の綾瀬さんは、「モチベーションの高さっていうのが1ミリも負ける要素を感じさせない、気力やパワーみたいなものがいつもあって。『不安だな』と思っても、すごいパワーで現場に立っていらっしゃるから見ているだけで安心、“あ、大丈夫だ”って思える感じがあって、その気迫というか全力を超えたすごいエネルギーでいつもいるっていうのは本当にすごい」と語りました。
2023年1月の公開が予定されている本作。記者会見で現在の作品の完成度についての質問されると、大友監督は「半分いくか、いかないかくらい。VFX(視覚効果)とか音の作業がてんこもりですから」と回答しました。
すると、木村さんは「たぶん僕の予想ですけど、細かい作業の最終的な作業が、監督ご自身の声を消すという作業だと思います。(映画撮影の)本番中にもかかわらず、大友監督が撮影のモニターを見て“いいねー!”って叫んでいるの聞こえてくれるんですよ。“いいね、これやばいね!”って言うのが聞こえてきて、“この声どうすんだろ”っていう(笑)」と撮影のエピソードを告白。
その告白に対し、大友監督は「いろいろほかの音重ねれば消えます(笑)」と笑い飛ばす場面も。
最後に、木村さんは「非常にみんなで力をあわせて、踏ん張ってきたここ2年間も実際にありましたし、世界では戦争もおきている事実もありますし、今こうやって1日1日を過ごしている当たり前の時間があるんですけど、この作品を見ていただいたあとに、おのおののみなさんに当たり前の毎日のありがたさ、当たり前にそばにいてくれている人の大切さだったり存在の大きさ、人を愛せる事実を感じていただきたいなと思ってます」と締めくくりました。