春休みは大学生にとって旅行シーズン。あわら温泉では、学生時代の思い出を作ろうと、畳の上で熱いピローファイトが繰り広げられました。「誰にも怒られない」旅館公認のまくら投げ。レベルの高い戦いに温泉街に歓声と笑顔が広がりました。

今年で2回目の開催となった学生まくら投げ選手権。

県内外から24チーム、合わせて156人の大学生が浴衣姿で熱戦を繰り広げました。

その中に、ひときわ気合いの入ったチームがありました。

■富山大学「富大まくLОVE」
「連覇するぞ」

第1回大会で優勝した富山大学医学部の「富大まくLOVE」です。

■富大まくLOVE 山田賢真さん
「優勝景品で若狭牛3キロと、セイコガニのグラタンをもらったので、もう楽しすぎて 今年も出ない選択肢はなかった」

まくら投げは2分1セットの3セットマッチで、コート内の5人が、5つのまくらを投げ合います。

まくらを当てられたらアウト。

布団に入って就寝。

5人のうち大将がぶつけられたら、その時点で負けとなります。

また、最前線のリベロは、かけ布団でブロックができます。

富大まくLOVEは全員がハンドボール部。

その強さを生かして順調に勝ち上がり、2連覇まであとひとつ。

迎えた決勝の相手は、まくら投げの本場、静岡県伊東温泉でベスト8のいわば”黒船”。

■音生かし
「スタート」

■実況
「連覇に向けて負けられない戦いがあわらにありました 富大まくLOVE」
「右から左から波状攻撃 ハンドボールで磨いた腕 厳しい戦いになっています 大将の山田君が鋭いまくらを投げる」
「よく防いでいます ハンドボール部のキーパーを務めているリベロの中川君 よく防いでいます」
「鋭くまくらが飛んでくる 身のこなし鮮やかに おっと、ここで奪われてしまった」

本場の強さを生かした相手チームを前に、富大まくLOVEは結局、セットカウント0対3のストレートで敗れました。

■富大まくLOVE 山田賢真さん
「まくら投げなんて学生のうちしかできないと思うけど、すごいいい思い出になった」

まくら投げに燃えた1日。

あわら温泉では、若い世代の旅行客の獲得に期待しています。

■芦原温泉旅館協同組合 奥村紘生さん
「卒業旅行だったり、学生旅行の中で、あわら温泉を一つの旅行先として選んでもらって、大人になってからも、家族や友人や大切な人と訪れる地として選んでほしい 狙い通りたくさんの学生に集まってもらってうれしい限り」
「あわら温泉に大学時代に行くことが一つのステイタスになるといいなと思っている 今後も大会を続けていきたい」

温泉街に、学生の歓声と笑顔があふれた1日となりました。

■学生
「また来ます」