■King & Princeとしてデビュー　“初代リーダー”に

■“初代リーダー”の初仕事

2018年3月15日には、メンバーカラーを取り入れた衣装の6人が、リムジンに乗ってデビュー曲発表イベントに登場。約1000人のファンが詰めかけました。

岸さんは、CDデビュー日が5月23日であることをファンに発表する大役を務め、“初代リーダー”としての“初仕事”を果たしました。そして、『シンデレラガール』を初披露し、「待ちに待った日がついに来たかという気持ちでございます。本当にみなさんにまず感謝しかありません。で、これからどんどん、ね、そういう関係を築いていきましょう。これからもよろしくお願いいたします」とファンに喜びと感謝を伝えていました。

■言い間違えで会見のムードメーカーに

そして2018年5月23日、『シンデレラガール』でCDデビューしたKing & Prince。その3日後には、東京・お台場で発売記念イベントを実施しました。岸さんは「こういう場をいただけたことに、全ての数え切れないほどお世話になった人に、まず感謝を申し上げたいですね」と話し始めますが、「あとやっぱり、メンバーの人、メンマ…メンバー、一生共にする、人生をかけていくメンバーと、僕たちの心からファンと言える方々たちに…はい」と少しかみながらコメント。

神宮寺さんから「メンバーのことメンマって言ってたけど大丈夫？」と心配され、会場からは笑いがわき起こりました。

■King & Princeとして初の単独ライブツアー

2018年8月10日からは、横浜アリーナや大阪城ホールなど全国5都市を回る、デビュー後初の全国ツアー『King & Prince First Concert Tour 2018』を開催。初日の横浜アリーナ公演で行われた会見で岸さんは「（この日が）待ち遠しすぎました。リハの時からみんなと“楽しみ過ぎねえ？”ってずっとウズウズしていて」と初々しい心境を明かしました。

続けて、「いざ、本番間近になるとなんかうーん、眠くなっちゃって。俺、“これやべーな”って思ってたんだけど、（ステージに）出た瞬間、“うわ、なんじゃこの景色！”ってなって。すっごい楽しいと、人間ってどこまでも突き進めるんだなって。えたいの知れないエネルギーが出ました」と岸さんワールド全開でコメント。この独特の表現に、メンバーたちがフォローする様子も度々見られました。

■愛される人柄で人気に

誰からも好かれる人柄で、ファンや取材陣の心をつかんできた岸さん。個人での活動も増え、2019年には舞台『DREAM BOYS』に、神宮寺さんと出演することが決定。

その製作発表会見で、岸さんは「名だたる大先輩たちが作ってくださったステキな舞台ですので、汚さぬよう、そして新しい風を吹かせて作っていけたらなと。また違う360度変わった…」と意気込みますが、「（360度だと）一周回っちゃいましたね」と神宮寺さんから指摘され、またも会場は笑いで包まれました。

さらに岸さんは、2年連続で『24時間テレビ』のメインパーソナリティーに就任。また、バラエティー番組のレギュラー出演や、俳優としても活動を広げ、2021年にドラマ『ナイト・ドクター』に出演。2023年に『すきすきワンワン！』で初の単独主演を果たし、等身大の青年役で人気となりました。

CDデビューから5周年を迎えようとしていた2023年5月22日、岸さんは、平野さん神宮寺さんと共にKing & Princeを脱退。同時に平野さんと神宮寺さんはジャニーズ事務所を退所し、岸さんは2023年秋に退所することが発表されました。その後、9月30日に退所日が決まると、初主演映画となる『Gメン』のプロモーション活動に尽力していました。

映画『Gメン』の舞台挨拶で、これから映画を見る観客へ一言求められると「感じるな、感じろって感じで！　あ、違う違う！（笑）　考えるな、感じろって感じで！（笑）」と挨拶したり、エゴサーチで知ったうれしい映画の反響を「（四字熟語で例えると）森羅万象。意味は分からないけど漢字がかっこいいから」と発言するなど、岸さんらしい人柄は退所する最後まで愛されました。