推薦入試のあり方検討始まる 特定の生徒への加点、非公表受け 文部科学省「不適切」大分
2023年行われた大分県立高校の推薦入試で特定の生徒への加点があったうえ、それを公表していなかった高校があった問題を受けて、県教育委員会で推薦入試のあり方の検討が始まりました。
この問題は、2023年実施された県立高校の推薦入試で事前にリストアップした特定の部活動の生徒に対して一律で加点した高校があり、その優遇措置を公表していなかったものです。
こうした行為を文部科学省は「不適切」として県教委を指導しています。
この問題を受けて県教委は公平・公正な推薦入試の実施に向けて学識経験者や弁護士など5人で構成された委員会を設置し、27日初めて会議が開かれました。
会議では他県の状況などを踏まえ議論が行われたということです。
◆愛媛大学 教育学研究科露口健司教授
「納得出来るような入試の体制について議論も出た。いかに公平性を担保していくか。そのあたりを組み上げていくような方向になっていけばいい」
県教委は、「委員の意見を集約して、検討の結果を出来るだけ早く今後の推薦入試に反映させたい」と話しています。