物価高“恵方巻き”商戦にも変化 「ハーフサイズ」で手に取りやすい価格に 2月2日は節分 大分
節分といえば2月3日のイメージが強いですが、2025年の節分は2月2日と1日早くなります。
理由を国立天文台に聞きました。暦は太陽と地球の位置関係で決められています。
地球が太陽の周りを1周する時間、つまり1年ですが、実は365日ぴったりではなく6時間ほど長くなっています。
毎年少しずつ地球の位置がずれることから、節分もずれてしまう年があるんですね。
そのため、2025年は4年ぶりに2月2日が節分となります。さて、そんな節分ですが、おなじみのものと言えば恵方巻き。
大分市のスーパーでも様々な商品を取りそろえていました。
大分県大分市のイオンパークプレイス大分店では、2月1日から恵方巻きを販売します。
2025年は30種類以上を取りそろえていて、中でも本マグロのたたきやサーモンなど8種類の具材が詰まった「海鮮太巻」は店の一押し商品です。
◆買い物客
「みんなで食べられたらいい」
「ことしはちゃんと向きを見ながら黙々と食べたい」
期待の声の一方で…
◆買い物客
「値上がりが本当に心配。どんどん物価が高くなってる」
消費者からは物価高を気にする声も…
そうした状況を受けて、恵方巻き商戦には変化が見られます。
◆TOS甲斐菜々子記者
「ことしは節約志向の消費者を意識して、このようなハーフサイズの恵方巻きの品ぞろえを強化しているということです」
コメやのりなどの恵方巻きに使う具材の価格が高騰している影響で、こちらの店舗でもやむなく一部商品で値上げをしたといいます。
ただ、手に取りやすい価格で様々な味を楽しんでもらおうと、ハーフサイズの恵方巻きの種類を2024年より増やすなどの工夫をしています。
◆イオン九州 大分商品部中村壮宏さん
「ハーフセットから豪華な海鮮巻きまで用意しているので、多くのお客様に味をお楽しみいただければ」
恵方巻きにも及んでいる物価高の影響を詳しく見ていきます。
民間の信用調査会社・帝国データバンクによりますと、2025年の恵方巻きの平均価格は1本あたり1094円で去年よりも136円高くなりました。
また、豪華で高級志向の商品が多い海鮮恵方巻きの平均価格は1944円となり、こちらは215円の値上がりです。
要因は具材が軒並み高騰しているためです。2024年と比べると、コメでは60%以上、味付けかんぴょうやのりも20%から30%高くなっているということです。
そうした中でもVTRにもあったように商業施設側も消費者のニーズにあわせた商品を取りそろえています。
2025年の恵方は「西南西」。
皆さんもお好みの恵方巻きをみつけてかぶりついてみてはいかがでしょうか。