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「そこだい、そこだい」威勢よく おみゆきさんで水防祈願 各地でみこし練り歩く 山梨

2025年4月15日 10:15
「そこだい、そこだい」威勢よく おみゆきさんで水防祈願 各地でみこし練り歩く 山梨

 「おみゆきさん」と呼ばれ親しまれている「大神幸祭」が15日、山梨県笛吹市などで開かれ、女装した男性が威勢よくみこしを担いで水害のない1年を祈願しました。

「そこだい、そこだい」

 おみゆきさんは笛吹市の一宮浅間神社と二宮美和神社、甲府市の三宮玉諸神社が釜無川の氾濫防止を願う祭りで、約1200年の歴史があるとされます。

 女性の神様が恥ずかしがらないよう、みこしの担ぎ手はピンク色のじゅばんを着て化粧をした男性が務めるのが習わしです。

 みこしが練り歩くのは、神社から甲斐市の釜無川まで向かう長い道のりです。「終点はすぐそこだよ」という意味の「そこだい、そこだい」と声をかけながら進みます。

 みこしの下をくぐった子どもは健康に育つというご利益もあるとされ、子どもを抱えた保護者が次々とくぐっていました。

参加した人は
「子どもたちが元気に育つといいなと思う」

 みこしは正午ごろ、県庁に到着。かつて国を治めていた国司がみこしをお参りしていたことから、石寺淳一副知事が県内の水防を願い玉串を奉納しました。

 そして、午後1時には甲斐市の信玄堤に到着。笛吹市の美和神社、甲府市の玉諸神社のみこしと合流し、堤防を踏み固めて水害が起きないよう祈願しました。

みこしの担ぎ手は
「大変ですけど気持ちがいいです、最高です。まだ子どもが小さいのできょうも見てもらったのですが、その子に担いでもらえるように。そのくらいの気持ちがあります」

 一宮浅間神社は「県内の安寧を祈願する意味のある祭りなので、地域の人たちと長く続けていきたい」としています。

最終更新日:2025年4月15日 10:16
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