【解説】トヨタグループは変われるのか? 不正発覚のダイハツが再発防止策提出へ
車の安全性を確認する認証試験で不正を行っていたダイハツ工業が、9日に国土交通省に再発防止策を提出します。親会社のトヨタ自動車も、ダイハツの役員の処分などを最終調整していて、連休明けにも共同で会見を開く方針です。日本テレビ経済部・自動車担当の戸田舜介記者が解説します。
■企業としての「けじめ」は社長交代が大前提も…
藤井貴彦キャスター
「再発防止策が提出されるということですが、今後、何が問われていくんでしょうか?」
日本テレビ経済部 自動車担当 戸田舜介記者
「今回の不正に対する企業としての『けじめ』について、ある関係者は『奥平社長の交代が大前提で、それである程度決着がつく』と話しています。ただ、奥平社長もトヨタ出身だったように、結局、新たな社長も親会社のトヨタから送り込まれる可能性が高いです」
藤井キャスター
「そうなると、ダイハツは変わっていけるのでしょうか?」
戸田記者
「トヨタの佐藤社長は1月に、ダイハツを本来の主軸である軽自動車に注力させる方針を示しています。ただ、ある関係者は『こうした話が、現場にはほとんど下りてきておらず、トヨタ次第だ』と話していて、親会社任せの状況もみられます」
戸田記者
「豊田自動織機でも不正が発覚するなど、不正がグループ全体の問題となっています。このトヨタが、こうした『風土』を変えていく具体策を来週の会見で示して、生まれ変われるか。それが問われていると思います」
(2月9日午後5時ごろ放送『news every.』より)