株価4万円台回復…上昇続くか?背景は? 専門家に聞いた
12日朝の東京株式市場で日経平均株価が4万円を超えました。4万円を超えるのは10月15日以来およそ2か月ぶりです。
Q:日経平均株価が2か月ぶりに4万円台に乗せました。アメリカ市場が上昇した流れを受けたということですが、なぜ上がっているのでしょうか?
──前の日のアメリカで、ハイテク株が中心のナスダック総合株価指数が過去最高値を更新しました。アメリカのインフレ圧力は根強いものの、日本時間の昨夜公表された11月のアメリカの消費者物価指数の上昇率は市場の予想の範囲内だったことから、市場では、FRBが追加の利下げを行うとの見方が広がりました。
マネックス証券チーフ・ストラテジストの広木隆氏によりますと、金利が下がることは、成長企業に有利に働くことから、利下げ観測が出ると、ハイテク関連企業のような成長企業の多いナスダックの指数があがる傾向があります。
今回もナスダックの指数が上昇し、過去最高の2万ポイントを超え、この流れが、東京市場にも波及したかたちです。
Q:このあとの株価の見通しは?
──三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩氏は「いったん4万円は回復したが、ここからもう一段上昇するには日本企業の業績が重要」としていて「年明けの決算発表の時期までは不安定な要素もある」とみています。
多くの企業が1月末から2月に第3四半期決算を発表します。
また、来年1月にはトランプ大統領の就任も控えているため、情勢を見極めようとしばらくは慎重な値動きになることも予想されます。