食料自給率 生産額ベースは過去最低63%
国内で提供する食料のうち国産の占める割合を示した2021年度の食料自給率が発表されました。カロリーベースでわずかに上昇しましたが、低い水準が続いています。
農林水産省が5日に発表した2021年度の食料自給率は、カロリーベースで38%と、過去最低だった前年度を1ポイント上回りました。需要の高い小麦や大豆の生産が増加したためだとしています。
ただ、生産額ベースの自給率は63%で、前年度を4ポイント下回り、過去最低でした。
家畜のえさ代や輸送コストがかさみ、食料生産が生み出す経済価値が伸び悩んだということです。
政府は、2030年度までに達成すべき食料自給率の目標をカロリーベースで45%、生産額ベースで75%と定めていて、需要の高い作物への転換や生産コストの上昇を吸収するための支援策を進め、自給率を上げたいとしています。