日銀・植田和男新総裁、きょう就任会見予定 新体制が本格始動へ
物価の番人とも言われる日本銀行の第32代総裁に、経済学者の植田和男氏が就任し、10日から新体制が本格的に始動します。
植田氏は黒田東彦氏が8日に任期満了で退任したことに伴い、第32代総裁に就任しました。学者出身の日銀総裁は戦後初となります。
植田総裁は10日、岸田首相から辞令を受け取り、既に就任した2人の副総裁とともに就任会見をする見通しです。
日銀は金利を低く抑えるため大量の国債を買い入れるなどの異次元の金融緩和を10年にわたり続けてきましたが、目指してきた2%の物価安定目標は、いまだ達成されていません。
一方で、国債市場の機能低下など、副作用も指摘されています。
アベノミクスのもと10年間続いた世界では異例とも言える異次元の金融緩和を、どのように正常化していくかが課題となります。