ロシアの軍事侵攻受け 素材の価格高騰や調達難進む
ロシアの軍事侵攻で、ロシアやウクライナが高いシェアを持つ素材の価格高騰や調達難が進んでいます。
化学メーカーのJSR名誉会長の小柴満信氏(経済同友会・副代表幹事)は、「半導体分野ではネオンガスなどの調達先の変更が急速に起こっている」と話しました。
また、ロシアやウクライナは自動車に使われるパラジウムやアルミの産地で、自動車メーカーからも懸念の声が聞こえています。
大手自動車メーカーの関係者は、「仕入れ先の部品工場で、ロシアやウクライナの原材料を使っているかどうか、今調べているところだ。代替が可能であれば、別の部品メーカーから調達することも検討している」と話しています。
自動車業界は、ウクライナ情勢の緊迫化前から続いている半導体不足でたびたび生産の停止を余儀なくされていて、関係者は、「半導体不足が今、効いている。最善は尽くしているが、半導体の流通が正常化するまでは、根本から解決する方法はない。ここにロシアが影響してくるのかは、まだ見えてこない」としています。