【解説】コメの購入制限も…なぜここまで品薄に?
スーパーなどではコメの購入制限がかけられるなど、品薄の状態が続いています。坂本農水相は「徐々に回復していく」との見通しを示した上で、消費者に冷静な対応を求めました。なぜ、ここまでの品薄が起きてしまったのでしょうか。
一つは、タイミングの悪さです。農水省によると、そもそも今の時期は本格的に新米が出回る直前で、在庫が一年で最も少なくなる時期です。そこに、地震や台風に備えた「買いだめ」の動きなどが重なり、品薄に拍車がかかったと見ています。
ただ、農水省として積極的な対応が乏しく、見通しも甘かったという見方もできます。というのも、これまで「在庫は足りる」など説明を繰り返しながら、実際にはこれだけの品薄が起きてしまいましたし、いつ解消するのかという点も明言を避けています。
小売りの現場などからは、農水省の見通しや対応には「実感と違う」「分析が甘い」など厳しい声も上がっています。