フジテレビの嘉納会長と港社長が辞任 中居正広氏の女性トラブルめぐり 第三者委の報告受けたあと体制刷新の考え
中居正広氏の女性トラブルをめぐる一連の問題を受け、フジテレビの嘉納会長と港社長が辞任しました。
トラブルについて、社内のコンプライアンス部門と共有されていなかったことがわかりました。
フジ・メディア・HD フジテレビ 嘉納修治会長
「社として人権に対する意識の不足から、十分なケアができなかった。当事者の女性に対し、心からおわび申し上げたいと思います」
フジテレビの嘉納会長は、こうした事態を招いた責任をとるとして、自身と港社長が辞任することを明らかにしました。
港社長は、トラブルに遭った女性に対して、「心からおわび申し上げたいと思います」と謝罪しました。
この問題をめぐっては、トラブルとなった食事会の開催にフジテレビの社員が関わっていたかどうかが焦点の一つとなっていますが、関与が疑われているフジテレビ社員への聞き取りやスマートフォンのLINEなどの履歴を調べた結果、関与をうかがわせるものはなかったとしています。
また会見では、2023年6月に起きた中居氏と女性とのトラブルについて、2か月後には港社長に報告が上がっていたものの、コンプライアンス推進室に報告されていなかったことも明らかになりました。
誰にも知られずに復帰したいという女性の希望に沿ったためと説明しています。
一方、フジテレビの労働組合が「長年にわたってフジテレビを支え、今なお社員にとって大きな存在」として、会見への出席を要求していた日枝取締役相談役については、嘉納会長は「日枝相談役は、業務執行はしないので、業務の範囲内である会見には出席していない」と説明しました。
清水新社長は3月末をメドに第三者委員会から報告を受けたあと、全役員を含めた体制の刷新を考えるとしています。