フジテレビ会長と社長が辞任発表 中居さん“トラブル”の責任取り… 嘉納会長「社として人権に対する意識の不足」
中居正広さんの女性トラブルをめぐる一連の問題で、フジテレビは27日午後から、港社長らが出席する会見を行っています。会見の冒頭で、嘉納会長と港社長は謝罪し、一連の問題への対応の責任を取り、辞任すると発表しました。
会見冒頭、フジテレビとフジ・メディア・ホールディングスの嘉納会長は、「社として人権に対する意識の不足から十分なケアができなかった。当事者の女性に対し、心からおわび申し上げたいと思います」と謝罪しました。
続いて、視聴者や広告主、株主などに向け「多大なご心配とご迷惑をおかけして心よりおわび申し上げます」と述べ、出席した経営陣4人が頭を下げました。
その上で、こうした事態を招いた責任を取るとして、フジテレビとフジ・メディア・ホールディングスの会長を務める嘉納氏とフジテレビの港社長が辞任すると発表しました。
港社長は、中居正広さんの女性トラブルを把握してからも事案を公表しなかったことについて、トラブルに遭った女性の「体調回復とプライバシー保護を最優先にしてきた」としつつも、「私自身が人権への認識が不足していたことで、会社全体のガバナンスを十分に機能させることができなかった」と謝罪しました。
その上で、女性に対し、「弊社のこれまでの対応が彼女に深い失望を抱かせてしまった」「願わくばご本人にお会いして、直接おわびしたい」と述べました。
また港社長は、17日に行った最初の会見でテレビカメラを入れず、出席者を一部のメディアに限定したことについても、「テレビ局としての透明性や説明責任を欠くものだった」「メディアの信頼性を揺るがしたことを痛感している」などとして謝罪しました。
一方、会見でフジテレビ側は、女性トラブルへのフジテレビ社員の関与について、去年末の一部週刊誌の報道後に、その社員に聞き取りをした結果、「社員が食事会そのものの存在を把握していないなどと話した」として、改めて社員の関与はなかったと説明しました。