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橋下大阪市長「関電このままではつぶれる」

2012年6月27日 15:27
橋下大阪市長「関電このままではつぶれる」

 「関西電力」の株主総会が27日、大阪市で開かれている。大阪市・橋下市長は質疑応答で「関西電力はこのままではつぶれてしまう」と話した上で、使用済み核燃料の処分方法などについて質問した。

 橋下市長「僕は関西電力がこのままではつぶれてしまうのではと大変危惧しています。衰退産業が歩んできた道を今、関西電力は歩んでいると感じています」

 総会では、橋下市長の「使用済み核燃料の中間処理施設はいつまでに造るのか」という質問に対し、関西電力は「できるだけ早く1地点で処理をするべく努力しているが、具体的には報告できない」と回答した。また、「30年までに原発の比率を何%にするのか」との質問には、「数字については言えない」としたが、「今後、原発が再稼働しない限り、持続的・継続的な経営は難しい」とも話した。

 総会ではこの後、筆頭株主である大阪市による「可及的速やかに全ての原発を廃止する」という文言を定款に盛り込む提案などの議決が行われる予定だが、大阪市は株式を9%しか保有しておらず、否決される見通し。

 一方、会場周辺では、反原発を訴える抗議活動が行われ、警察が出動する騒ぎとなっている。