大塚家具“消滅”…ブランドは存続 ヤマダデンキが「吸収合併」
かつて「お家騒動」で注目されていた大塚家具が会社として消滅すると発表されました。ブランドとしては継続します。
ヤマダホールディングスは、子会社のヤマダデンキが大塚家具を5月1日付で吸収合併すると発表しました。「大塚家具」のブランドは残りますが、法人としての大塚家具は消滅します。大塚家具の従業員や資産はヤマダデンキに移り、効率化や営業強化をはかる方針です。
大塚家具は1969年に大塚勝久氏が創業しましたが、2015年に娘の久美子氏と経営をめぐって親子での争いが勃発しました。その後、久美子氏が経営権を維持しましたが、「お家騒動」によるイメージ悪化などで業績の低迷が続き、2019年にヤマダホールディングスの子会社となりました。
大塚久美子元社長は、日本テレビの取材に対し「知りませんでした。コメントする立場にありません」と話しています。
一方、大塚家具の創業家側も取材に応じました。ヤマダデンキが去年12月に大塚家具の創業の地、埼玉県春日部市に出店した際には、店舗を訪れたということで、「一緒に創業の地である春日部を盛り上げていきましょう」と呼びかけました。