ＴＰＰ（＝環太平洋経済連携協定）をめぐる日米閣僚級協議の初日が終了した。農産品の関税をめぐり厳しい交渉が続いている。

　初日の協議は、数回の休憩をはさんで約１１時間にわたって行われた。今月末のオバマ大統領来日までに、日米間で主張に大きな隔たりのある牛肉や乳製品など農産品５項目の関税について、妥協点を見つけ、ＴＰＰ交渉を前進させる狙い。

　フロマン通商代表「甘利さんは大変タフで手ごわい交渉人。いくらかの進展はあったが、まだ日米間の隔たりはある」

　甘利経済再生相「議論は深まったが、まだまだ距離感はある」

　最終日の１０日も朝から協議が行われる予定だが、日米間の隔たりは依然として大きいとの見方もあり、どこまで歩み寄れるのかは不透明となっている。