アサヒビール（本社：東京都墨田区）は１３日、中高級ワインの専門商社「エノテカ」の全ての株式を取得し、完全子会社化すると発表した。

　小路明善社長「ワイン市場のさらなる活性化に貢献していきたい」

　エノテカは中高級ワインの輸入やネット販売などを手がけるワインの専門商社で、国内だけでなく、アジア各国にも１６店舗を展開している。ビール市場が伸び悩む中、アサヒビールはエノテカを傘下に入れることでワイン事業を強化し、ビール依存からの脱却を図る狙い。

　エノテカは３月末にアサヒの完全子会社となる予定だが、アサヒのワイン事業と統合はせず、すみ分けをして顧客のニーズに応え、互いに、拡大するワイン市場における存在感を高めていく考え。