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TPP日米閣僚級協議“最大のヤマ場”続く

2015年4月20日 17:11
TPP日米閣僚級協議“最大のヤマ場”続く

 TPP(=環太平洋経済連携協定)をめぐる日本とアメリカの閣僚級協議は20日が最終日。コメと自動車の関税で決着できるのかが最大の焦点だが、協議は16日午後4時現在も続いている。協議が行われている内閣府前から原聡子記者が中継。

 協議は、去年新築された内閣府にある甘利経済再生相の部屋で行われている。初日の19日は「フロマンさんのために部屋を新しくした」など冗談も飛び、和やかな雰囲気だったが、最終日のこの日は一転、厳しい交渉が続いている。

 甘利経済再生相「今日がTPPにおける日米交渉の最大のヤマ場になります。極めて厳しいやり取りになろうかと思います」

 焦点はコメと自動車部品の関税。主食用のアメリカ産米の輸入枠を17.5万トン増やすよう求めるアメリカに対し、日本は5万トンでも厳しいと反発している。また、自動車部品の関税の即時撤廃を求める日本に対し、アメリカ側は態度を小出しにし、カードとして使うなど厳しい交渉となっている。

 協議の焦点が日本の主食・コメだけに、日本としてもそう簡単には譲れない。一方で、アメリカ側からコメで譲歩を引き出せたとしても、代わりに10%前後で決着しそうな牛肉の関税をさらに引き下げろと要求してくる可能性もあり、簡単な交渉ではない。国益をかけた勝負は今、最も難しい局面を迎えている。