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TPP日米閣僚級協議“最大のヤマ場”続く

2015年4月21日 0:49

 TPP(=環太平洋経済連携協定)をめぐる日本とアメリカの最終日の閣僚級協議が行われている。協議は途中休憩をはさんで、予定より遅れて20日午後9時半ごろから再開した。コメと自動車の関税をめぐりギリギリの交渉が続いている。

 交渉筋によると20日の協議は、午前中に農業、午後は自動車の分野を中心に行われた。休憩をはさんで午後8時から再開する予定だったが、開始時間が遅れて午後9時半ごろから始まった。

 焦点はコメと自動車部品の関税に絞られている。主食用のアメリカ産米の輸入枠をどれくらい増やすかをめぐっては、アメリカ側が17.5万トン、日本は5万トンでも厳しいと、かなり隔たりがある。

 また自動車部品の関税に関しては、関税の即時撤廃を求める日本に対し、アメリカ側はカードを小出しに使ってくる状況だ。交渉筋はこれまでの協議について「相当難しい」と話しており、厳しいやりとりが続いているものとみられる。

 協議では甘利大臣とフロマン代表が1対1でやりとりする場面もあり、今月行われる日米首脳会談で進展をアピールできるのか交渉は最大の山場を迎えている。