サンマの資源管理を強化へ 漁獲可能量を減
水産庁が、今年7月からの一年間のサンマの漁獲可能量を過去最低の水準に減らし、資源管理を強化する方針であることがわかった。
水産庁は、サンマ、マアジ、スケトウダラなど7種類について年間の漁獲量の上限を定める制度を導入し、資源管理を行っている。このうち、サンマについて、長期的に見ると減少傾向にあることから、7月から一年間のサンマの漁獲可能量を前年比4分の1減らして26万4000トンとし、資源管理を強化する方針。
これは、1997年に制度を導入して以降、過去最低の水準。しかし、実際のサンマの漁獲量は例年、漁獲可能量を大幅に下回っており、すぐに流通量や価格に影響が出ることはないとみられている。
この資源管理強化案は、今月下旬の水産政策審議会で正式に決定される見通し。