円相場 一時1ドル153円台に急騰、再び為替介入か 先月29日に続き…狙いは?
2日朝、外国為替市場で円相場が一時、1ドル=153円台まで急上昇しました。市場では政府・日銀が再び為替介入に踏み切ったとの観測も出ています。中継です。
朝方、円相場は大きく円高に振れ、わずか1時間足らずで4円以上、上昇しました。しかし円安の流れを変えることはできず、現在は1ドル=156円近辺まで戻っています。
前の日に行われたアメリカの金融政策を決める会合の結果などを受け、市場では年内には利下げが始まるとの見方が広がりました。
その後、1ドル=157円台で推移していた円相場は日本時間の午前5時過ぎ、急速に円高が進み、一時、1ドル=153円台まで急上昇しました。
あまりにも不自然な為替の動きに、市場では政府・日銀が先月29日に続き再び為替介入に踏み切ったのではとの見方が大勢です。
──今回も為替介入だとすればタイミングとしてはどういう狙いがありますか?
今回、投資家の多くは不意をつかれた形となりました。
ある市場関係者は「介入の効果を出すため、あえてヨーロッパが祝日で商いが薄く警戒感も低い時間帯に行ったのでは」と分析した上で、「円安を止めるには介入以外に打つ手はなく、当局も追い込まれているのでは」と話しています。