昨年度の税収、当初見込みを2兆円超上回る
昨年度の税収は、企業業績の回復で配当金が増えたことなどから、当初の見込みを2兆円以上上回り、17年ぶりの高い水準となった。
財務省によると、2014年度の税収は53兆9707億円となり、今年1月時点の見込みより2兆2447億円上回った。これは、1997年度以来17年ぶりの高い水準。
税収が見込みを大きく上回ったのは、円安や株高の影響で企業業績が回復し、配当金が増えたことで、所得税の税収が見込みより9732億円増え、16兆7902億円となったことなどが主な要因。
法人税も想定より5186億円上回り、11兆316億円となった。
また、消費税は4月に税率が8%に引き上げられたことなどから16兆290億円となり、過去最高となった。
税収が増えたことで、国の借金となる国債の発行は見込みより2兆円の減額となる38兆4929億円となり、2008年度以来6年ぶりに30兆円台に抑えられた。