日経平均株価700円超ダウン 円高も影響
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9日の東京株式市場で、日経平均株価は大きく値を下げている。
前日の欧米株が軒並み下落したことが主な原因となり、午前の取引で日経平均株価は700円以上値を下げた。8日のアメリカ・ニューヨーク市場で、ダウ平均株価は177ドル以上下落した。欧米株の下落の背景には、ヨーロッパの金融機関や原油安を受けたアメリカのエネルギー会社の信用不安がある。
これを受け、投資家の間にはリスクを回避しようと安全な資産とされる円を買う動きがみられた。円相場は一時、1ドル=114円台まで円高・ドル安が進んだ。また、原油先物価格が値を下げたことも市場の重荷となっている。
日銀はマイナス金利の導入を決めたが、年明けからの世界経済への不安感の根本的な部分が解消されておらず、市場はいまだに落ち着きを取り戻していない。