出光 創業家と経営陣が直接協議も平行線に
経営統合を巡り対立する出光興産の創業家と経営陣が11日、対立が表面化して以来初めて直接協議をしたが、話し合いは平行線に終わった。
創業家代理人・浜田卓二郎弁護士「合理化努力とか販売努力とかやることいっぱいあるでしょう。合併に大きなエネルギーを使って時間を使ってと、そういう時じゃない」
出光興産・関大輔副社長「今回の統合は当社ならびに石油業界のためになんとしても実現しなければならない」
出光は来年4月に、昭和シェル石油との経営統合を予定しているが、出光の創業家は先月の株主総会で企業体質が違うことなどを理由に反対を表明していた。これを受けて11日、創業家側の出光昭介・名誉会長らと経営側の月岡隆社長らが総会後、初めて直接協議したが、折り合いは付かなかった。双方は今後も協議を続けたいとしているが、意見の隔たりは大きいとみられる。