JXと東燃ゼネラル、経営統合で正式合意
石油元売り国内首位のJXホールディングスと3位の東燃ゼネラル石油が、来年4月の経営統合で正式に合意した。ガソリンの販売シェアで5割を超える、巨大グループが誕生する。
JXホールディングス・木村康会長「今回の統合は、業界が置かれた困難な状況に立ち向かうため、未来志向で双方が強い変革意識を持って行うもので、その思いを新しい社名、人事に反映させたものです」
統合後、持ち株会社の社名は「JXTGホールディングス」とし、新会長と社長にはJXの木村会長と内田社長が、副社長には東燃の武藤社長が就く予定。両社は12月に臨時の株主総会を開き承認を得たうえで、来年4月から新体制をスタートさせる。
一方、JXの持つ「エネオス」、東燃の持つ「ESSO」などのガソリンスタンドについては、それぞれのブランドを当面維持するとしている。
石油の元売り業界では、2位の出光興産と5位の昭和シェル石油も経営統合で基本合意しているが、出光の創業家が反対を表明し、交渉は停滞している。石油の国内需要が縮小する中、業界の再編が今後、どこまで進むのかが焦点。