追加利上げ見送り受け 米ダウ163ドル高
21日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、FRB(=連邦準備制度理事会)が追加の利上げを見送ると発表したことを受けて安心感が広がり、ダウ平均株価は前日比163ドル74セント高の1万8293ドル70セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は53.83ポイント上げ、5295.18だった。
この日、アメリカのFRBは追加の利上げを見送ると発表した。声明では、アメリカ経済は成長が加速しており「利上げする根拠は強まっている」としつつも、雇用や物価の目標が達成できる確証が得られるまで待つとした。去年12月に利上げして以降、利上げの見送りは6回連続。
その一方、イエレン議長は会見で「大きなリスクが発生しなければ今年中に利上げすると予想している」と述べるなど、年内の利上げに意欲を示した。
市場関係者は「今後の利上げのペースが緩やかになるとの見通しがあわせて公表されたことで、投資家の間に安心感が広がり買いにつながった」と話している。