２８日の東京株式市場で日経平均株価は値を上げた。終値は前日比１０９円９９銭高い１万７４４６円４１銭で、４月２２日以来約半年ぶりの高値となった。

　円相場が１ドル＝１０５円台と３か月ぶりの円安水準となったことから輸出関連企業の業績改善への期待が広がり、幅広い銘柄が買われた。また、経営不安が取りざたされているドイツ銀行の決算が市場の予想に反して黒字だったことを受けて、ヨーロッパの金融システムへの過度の懸念がやわらぎ、東京市場でも銀行など金融株が上昇した。

　東証１部の売買代金は概算で３兆１３３０億円と３か月ぶりに３兆円を超えた。売買高は概算で２６億２８８１万株。