米ダウ“トランプ期待”3営業日連続最高値
14日、アメリカ・ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は、大統領選挙で勝利した共和党のドナルド・トランプ氏への期待感を追い風に値を上げ、過去最高値を3営業日連続で更新した。
14日のダウ平均株価は前週末終値比で21ドル03セント値を上げ、1万8868ドル69セントで取引を終えた。一方、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は18.72ポイント下げて5218.40となった。
アメリカ大統領選挙でトランプ氏が勝利した影響は週が明けても続いている。トランプ氏が掲げている規制緩和策への期待感から、恩恵が受けやすい銘柄や金融株などを中心に買われた。この結果、ダウ平均株価は過去最高値を3営業日連続で更新した。一方、恩恵を受けにくいとみられているアップルなどのハイテク株は売りが先行した。
また、外国為替市場では、トランプ氏への期待を背景にアメリカの長期金利が上昇していることからドルを買う動きが強まり、円相場は約5か月ぶりに1ドル=108円台に値下がりしている。
市場関係者は「予想以上にトランプ氏の財政政策などに対する期待感が強い。株や為替を今後見通すのは難しい」と話している。