今年で30年 サラリーマン川柳を振り返る
世相を反映するサラリーマン川柳が今年で30年を迎え、これまでの句を振り返るイベントが都内で開かれた。
第一生命が毎年発表するサラリーマン川柳。22日のイベントには若手からベテランの会社員5人が、時代ごとの川柳をテーマに意見を交わした。
例えば1990年に生まれた川柳。「ビジネスマン 24時間 寝てみたい」と、バブル景気の中がむしゃらに働くサラリーマンの姿を詠んでいる。また、IT革命が起きた2000年代には「ツールバー どこの飲み屋と 聞く上司」などとITに疎い上司を皮肉る句も登場した。そして、2010年代にはいるとパワハラという言葉が定着。「叱らずに 育てた部下に 怒られる」など部下の扱いに苦慮する上司の姿を詠んだ川柳も登場した。
会場では、過去の残業について詠まれた句について「今は効率化で残業をなるべくしない社会なので考えられない」との声があがるなど世代間のギャップが浮き彫りになった。