外務省は、今年8月、中国軍機が領空侵犯を行ったことについて、中国側から「不可抗力」などと説明があったことを明らかにしました。

外務省によりますと中国側は、「中国軍機は気流の妨害にあい、 乗組員が臨時的措置をとる過程で不可抗力により短時間、日本の領空に入った」と伝えてきたということです。

その上で、「あくまで技術的問題であり領空に進入する意図はなかった」として「類似の事案の再発防止に努力する」という旨の説明をしたということです。

中国側はこれまで、「他国の領空に入る意図はない」と説明してきましたが、日本政府は「十分な説明ではない」として、中国側にさらなる調査と説明を求めていました。

今回の説明について、防衛省は「一般論として、航空機が想定した飛行コースから大きく逸脱するのは考えがたい」としているものの、日本政府は中国側が事実関係をみとめ、再発防止に努めるとしたことに留意しつつ、今後の中国側の行動を注視する考えです。