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取引低調、利益確定売り先行 111ドル安

2016年12月29日 8:04
取引低調、利益確定売り先行 111ドル安

 28日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は取引全体が低調な中、利益確定を求める売りが先行し、ダウ平均株価は前日比111ドル36セント安の1万9833ドル68セントで取引を終えた。ハイテク株が中心のナスダック総合指数も48.89ポイント下げて5438.56となった。

 取引開始直後は、2万ドルの大台まで20ドルあまりまで上げたニューヨーク株式市場だったが、その後は利益確定を求めてじわじわと売りが優勢になった。

 特に「トランプ相場」をけん引してきた金融企業などに高め感が生じて売られたことが相場の全体的な方向性に影響を与えている。市場は年末ムードが漂っていて、この日も取引は全体的に低調に終わった。

 市場関係者は「何度か2万ドルの大台にトライしながら越えられず、年末で大きな材料もない中で、年を越しての仕切り直し、という雰囲気が優勢になっている」と話している。