高収入を得ている高齢者、増税の方向で検討
政府は来年度の税制改正で、働きながら年金をもらっている高齢者のうち「高い収入を得ている人」は、増税する方向で検討していることがわかった。
高齢者の年金は、税金が控除される額に上限がなく、会社員の給与に比べ優遇されている。そこで政府は年金の控除額に上限を設ける方向。さらに働く高齢者が増え、高額な報酬を得ながら年金をもらう人もいることから、政府はこうした人を対象に収入の額に応じて年金の控除額を減らし、増税する方向で検討していることがわかった。
高齢者の過度な優遇を改める目的だが、働く高齢者の意欲をそぐなどの反発も予想され、慎重に議論する方針。