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南鳥島周辺レアアースで製品試作“初成功”

2017年11月27日 15:53
南鳥島周辺レアアースで製品試作“初成功”

 東京大学などは南鳥島周辺の深海の泥から取り出した希少な鉱物資源レアアースを使った製品の試作に世界で初めて成功した。

 レアアースは電気自動車やスマートフォンなどハイテク製品には不可欠な物質だが、主な産出国である中国がかつて日本への輸出を規制し価格が高騰したため、日本で安定した確保を目指していた。

 東京大学などによると、日本の東の端にある南鳥島周辺の海底の泥から高い濃度のレアアースが見つかり、埋蔵量は国内消費量の200年分以上だという。東大の加藤泰浩教授は、これを使ったLED照明の試作に初めて成功した。

 これについて安倍首相は27日、東京オリンピックで国産レアアースの活用を検討する考えを示した。ただ、水深6000メートルの海底から取り出すコストが課題になる。