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三菱マテリアル 組織ぐるみの手口明らかに

2017年12月28日 15:17
三菱マテリアル 組織ぐるみの手口明らかに

三菱マテリアルの子会社による検査データ改ざん問題で、組織ぐるみの手口が明らかになった。

調査報告によると、子会社の「三菱伸銅」では製品が規格外の場合「ポイント表」と呼ばれる改ざんの手口が書かれた文書に従い、規格に合うようデータが書き換えられ、改ざんは社内で「丸目処理」といわれていた。

丸目処理をした製品は書面に「検査ポイント有 厳守」と印字していたという。

またデータの書き換えは朝会の後、別室で開かれる「朝会後協議」で話し合われ、部長が出席することもあったという。

「規格に適合しないものはすべて不適合とするか迷った」管理職もいたということだが、組織ぐるみの不正は遅くとも2001年から常態化していたという。

また別の子会社、三菱電線工業では前の社長が事業本部長だった2013年に不正を認識していた可能性があるとしている。

親会社の三菱マテリアルは、シェア拡大を優先したと謝罪した。