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大雪の影響で白菜や大根も値上げも… お財布に優しい“イワシ”と“まいたけ”

2022年12月26日 22:36
大雪の影響で白菜や大根も値上げも… お財布に優しい“イワシ”と“まいたけ”

物価の高騰が家計を圧迫する中、これまで安い値段で販売されていた白菜や大根も大雪や寒波の影響を受けて、値上がりしています。そんな中、値段が下がっている身近な食材がありました。

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――きょうの夜ごはん、何にしますか?

お客さん
「きっと鍋だと思います。寒いし」

この時期に鍋でおなじみの「白菜」や、おでんに欠かせない「大根」は、ここ半年ほどは天候に恵まれ、都内のスーパーでは、例年より安い値段で販売していました。ところが、大雪や寒波の影響で値上がりし始めたといいます。

スーパーさんよう 新妻洋三社長
「白菜なんかも、倍近い(仕入れ値)ですね。先週は大根でも、なんでも安かったんですよ。地方の(野菜)は、雪で入荷しない」

さらに、年末年始にかけ需要が高まる「小松菜」、「三つ葉」などの野菜も値段が上がるということです。

スーパーさんよう 新妻洋三社長
「お雑煮に小松菜なんですね。ずっと安かったけど、きょうあたりでやっぱり(先週より)5割は高いですね。仕入れが大変ですよ。でも、なくちゃならないから、やっぱり(入荷量)半分にしてでも、仕入れます」

お客さん
「一時、安くなったんだけどね。野菜類はね。また今度(値段が)上がっちゃったね」

お客さん
「白菜もきょう298円だったんですけど、前回198円だったんで、これくらいだったら、買おうかなって思ったけど、また今度にします」

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一方で、“お財布に優しい食材”がありました。イワシです。

魚屋山ちゃん 山岸達也代表
「2本で250円。ほか(の魚)と比べると、安い方です」

他の魚と比べると、イワシは目立つほど安いといいます。その理由は、北の海が荒れ、サケなどがさらに値上がりする中、関東の海は比較的穏やかなので漁に影響が出ず、安値で販売できるからということです。

魚屋山ちゃん 山岸達也代表
「比較的(多くの)量、近場でとれているということなんですかね。これは千葉だったと思う」

お客さん
「大きいですね。いいイワシだし、(安くて)助かりますね。焼いて食べます」

例年と比べると、1割ほど安くなっているということです。

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安くなっている食材は、他にもありました。香り豊かで歯ごたえのある食感が楽しい「まいたけ」です。実は、5年前と比べると、市場価格が150円下がっていました。

◆まいたけの平均価格(東京都中央卸売市場による)
  2022年(11月まで) 612円
  5年前         762円

業界トップシェアの企業に話を聞きました。

雪国まいたけ・マーケティング部 森本清部長 
「大きな理由としては、大量にセンター工場で生産していますので、天候の影響を受けにくい。1年を通じて、安定した供給を続けられている」

新潟県にあるまいたけ工場の棚には、たくさんのまいたけがずらっと並んでいました。中には、約6年かけ開発し、今年8月に販売開始された「白まいたけ」もありました。通常のまいたけと比べると、少し食感がやわらかく、煮込み料理などにおすすめだということです。屋内で栽培しているため、天候は関係なく生産できるなど、物価高の中でも安定した価格を維持できるということです。