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経団連会長“就職活動解禁日の廃止を検討”

2018年9月3日 21:54
経団連会長“就職活動解禁日の廃止を検討”

経団連の中西会長は、現在、会員企業に順守を求めている採用活動の解禁日について、廃止する方向で検討することを明らかにした。

経団連は現在、会員企業に対して、採用説明会は大学3年の3月、面接は大学4年の6月を解禁日としている。しかし、中西会長はこれを廃止する方向で検討する方針を明らかにした。

中西宏明会長「経団連が採用日程を采配すること自体に、極めて違和感がある」「個社の方針を大事にしてやっていく、また、違いがあってしかるべきだと思います」

採用活動については過去に、安倍首相から、学生が学業に専念できるように配慮を求められたことから、経団連は解禁日の順守をルール化した経緯がある。ただ、中西会長は、経団連会員企業以外は解禁日にとらわれずに採用活動を行っていることなどを指摘し、ルール自体の意味に疑問を呈した。

グローバルな人材獲得競争が繰り広げられる中、これまでの慣行にとらわれない採用活動を行う企業が増えていく見通し。