スマホ市場“2台目を意識”各社から新作
この冬発表された新作の携帯電話に、ある異変が起きています。伊藤世楽ちゃんが取材しました。
■やはり軽い!話題のカードケータイ
業界最大手のドコモが投入した製品はスマートフォンを中心に10種類。しかしその中に、スマホの半分ほどのサイズの変わったケータイがありました。さっそく持ってみると――
世楽ちゃん「これケータイですか?軽いんですよ!」
NTTドコモ担当者「世界一小さい軽いものを作ろう、というのを目指して開発しました」
重さ約47グラム。その名も「カードケータイ」。薄さはわずか5ミリほど。世楽ちゃんの手のひらにすっぽり収まる大きさです。電池を長持ちさせるため、画面には、液晶ではなく電子ペーパーを使用。ドコモの機種では初めての試みです。音声がクリアに聞こえる通話品質にこだわり、ショートメッセージやインターネットなどシンプルな機能に絞りました。
■“2台目のニーズ”に応える
今、大画面で高機能なスマートフォンが右肩上がりに普及している中で、なぜ小型でシンプルなものを開発したのでしょうか。実は、スマホと合わせて持つ、2台目としての需要が狙いだといいます。10月に発売された「ワンナンバーフォン」も2台目用の携帯電話。スマホの電話番号を共有して、子機として使えるというものです。
担当者「インターネットを検索しながら、こういう感じで話せます」
世楽ちゃん「ありますよ!そういうとき。えっ使いたいな」
いま、こうしたスマホと合わせて使う小型のケータイが注目されているんです。実際に街で聞いてみると――
「ガラケーの方が電話しやすい。スマホはアプリとか定期に使っている(28歳・男性会社員)」「2台スマホはジャマ。1つはコンパクトにしたい(54歳・男性会社員)」
■中古ガラケー、売り上げ5倍に
スマホが大画面で多機能化する一方、“通話機能”は、小型のケータイに使い分けている人がみられました。実は中古のケータイを販売している店でも、いわゆる“ガラケー”の売り上げが伸びているといいます。
携帯市場・横山店長「毎月200台~300台出ていて、1年前と比べると約5倍の売上台数になっています」
■あのデザインケータイが復活
スマホが普及しているからこそ、再び小型なケータイが注目される。そんなニーズにauも着目しています。15年前、人気を博したデザインケータイが先週、新しい機能を備え復活。通話やインターネットなど基本的な機能に加え、無料通信アプリ「ライン」にも対応。そして、ここでも言われるのが2台目としての役割です。
KDDI担当者「新規で買うお客様がたくさんいて、2台目の需要を喚起できた」
一方、iPhoneを国内で最初に販売したソフトバンク。今月新たに発売されるのも、高機能のスマホ「HUAWEI Mate 20 Pro」です。3つのレンズで、カメラ機能が充実。幅広い機種を揃えることで、多様なニーズに応える狙いです。
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平成の30年で独自に進化してきた日本の携帯電話。今後どのようなサービスが生まれるのか注目です。
【お問い合わせ情報】
■NTTドコモ
【本社住所】東京都千代田区永田町2-11-1
【総合窓口】0120-800-000
■携帯市場神田本店
【店舗住所】東京都千代田区神田須田町1-22-2 エム・ワイビル1F
■KDDI
【本社住所】東京都千代田区飯田橋3-10-10ガーデンエアタワー
【総合窓口】0077-7-111
■ソフトバンク
【本社住所】東京都港区東新橋1-9-1
【総合窓口】0800-919-0157
【紹介した商品】
■カードケータイ
1万368円(税込み)
※2年契約による割引後の実質価格
■ワンナンバーフォン
9720円(税込み)
■INFOBAR xv
3万5640円(税込み)
※2年契約による割引後の実質価格
■HUAWEI Mate 20 Pro
12万960円(税込み)