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NYダウ79ドル安も一時780ドル超下落

2018年12月7日 8:12

6日のアメリカ・ニューヨーク株式市場ダウ平均株価は米中の関係がさらに悪化するとの懸念が広がり、一時、780ドル以上下落した。その後は買い戻しが進み終値は80ドルほどの下げ幅となった。

6日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前営業日比79ドル40セント安の2万4947ドル67セントで取引を終えた。一方、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は29.83ポイント上げて、7188.26で取引を終えている。

前日に、中国の通信機器大手「ファーウェイ」の幹部が、アメリカの要請によってカナダで逮捕されていたことがわかり、先行するアジア市場は全面安となった。米中関係がさらに悪化するとの懸念はアメリカ市場にも広がり、「ボーイング」や「キャタピラー」といった中国事業の比率が高い銘柄が大幅に売られた。

また、金利の低下や原油先物価格の下落もあり、金融やエネルギー関連株など幅広い銘柄に売りが広がり、ダウ平均は一時、780ドル以上下落した。ただ、その後は売られすぎた反動に加え、利上げのペースが鈍化するとの一部報道などもあり、取引終了にかけて急速に下げ幅を縮小した。

市場関係者は、「悪い材料が多い中で、主力のハイテク株が買われたのは好材料だ。7日は11月の雇用統計の発表が注目されるだろう」と話している。