日産“不正検査” 再発防止策後も継続
カルロスゴーン前会長の逮捕で混乱が続く日産自動車が、7日、自動車の完成検査の不正が再発防止策を出した後も続いていたことを発表した。
昨年9月以降、不正な検査が相次いで発覚した日産自動車は、今年9月に再発防止策を提出したが、その後も追浜工場などで不正な検査が続いていたことを発表した。
4回目となる今回の不正の対象車両は約15万台で、今月13日にも国土交通省にリコールの届け出を行う予定。
不正はブレーキの制動力や、スピードメーターなどの検査で行われており、追浜工場の一部の設備が旧式であったことや、作業の手順書の記載が不十分だったことなどが原因だという。
記者からは、西川社長が会見に出席していないことに対し、不正検査問題を軽視しているのではないかなどの質問があがったが、会見をした本田常務執行役員は、「コメントできる立場にない」と答えるにとどまった。