日産自動車では取締役会を開いているが、会長人事は先送りする見通しとなった。

日産は、会長の選定よりも経営体制の見直しが最優先だとして、ゴーン前会長の後任人事の提案を先送りする見通しとなった。

日産の会長人事は当初、社外取締役３人が現在の取締役の中から選定し、１７日の取締役会で決定することを目指していた。しかし、関係者によると、会長選びは、日産が正しい経営体制のあり方を決めてから、その方針に沿って行われるべき、という考えから、１７日の会長の提案は見送られることになったという。

日産では、来月の早い段階までに、弁護士など社外の有識者を中心としたガバナンスの委員会を作り、議論を始めることを目指す。

信頼回復のため、経営体制の立て直しが急がれる日産だが、当面は会長不在のまま、先行きの不透明な状況が続きそうだ。