三菱地所社長が語る“丸の外”の戦略図 5

三菱地所株式会社・吉田淳一社長に聞く「飛躍のアルゴリズム」。
最後のキーワードは「First One&On!!」。吉田氏の語る“飛躍のアルゴリズム”とは?
■「一番最初に手掛け、そしてやり続ける」
――5つ目のキーワードは「“攻め”の変革期、いま、求められる人材とは?」。本当に様々な新規事業のアイデアが寄せられていると思うのですが。
色々なタイプの人材が欲しいのですが、やはり一番大事なものは時代の変化を先取りして、ゼロベースから新しい価値を見いだせるような人材、そういったものに気づきを持てるような人材、そういった人にチャレンジをしていってもらいたいと思っています。
――最後に吉田社長の「飛躍のアルゴリズム」をお願いします。
「First One&On!!」と書きました。これは一番最初に何でも手がける。新たなことにチャレンジするという意味です。
それから「アンド オン」に込めているのは「キープオン」続けていくこと。それから「アド オン」、新しい気付きをどんどんと価値として追加していくこと。
とにかくやり続ける、どんな壁があっても、それを乗り越えてやっていくんだということが飛躍のために大事なアルゴリズムかなと思います。
――まさにゼロベースからパイオニアとして何かをつくり出して、そしてそれを発展させていくということでしょうか。
そうですね。我々も歴史的にも、1890年代に日本で最初のオフィス街というものを丸の内につくりました。
そのころからデベロッパーマインドというものが脈々と受け継がれていますので、それをさらに発展させるという意味でこの言葉を選ばせていただいてます。