“ニホンウナギ”密輸防止策を強化へ
東京で行われていた、「絶滅危惧種」に指定されているニホンウナギの資源管理を話し合う国際会議は、ウナギの密輸などの防止策を強化することで一致した。
会議は資源の減少が懸念されているニホンウナギの資源管理を話し合うもので、日本、韓国、台湾が参加した。最もウナギを漁獲する中国が5年連続で欠席する中、どこまで規制を強化できるかが焦点だったが、会議の結果、参加した国と地域は密輸などを防ぐために「トレーサビリティ」つまり、食品がどこから来たものかをさかのぼれるようにする状態を目指すことが初めて盛り込まれた。
現在、日本には香港を経由し台湾産のウナギが密輸されていることが問題となっていて、資源の状況を適切に把握するために、「トレーサビリティ」が重要となっている。
今後は中国を国際会議の場に呼び戻し、密輸の防止策を実行に移せるかが課題。