約34年ぶり円安続く中…日銀政策決定会合の結果は?
1ドル=155円台とおよそ34年ぶりの円安が続く中、日本銀行の金融政策決定会合は2日目を迎え、議論の結果が公表されます。日銀前から中継です。
1ドル=156円に迫る中、今回の会合では円安による物価への影響などが議論されています。
日銀が示す会合の結果には、為替に影響する3つのポイントがあります。
1つめは、金利についてのスタンスです。金利をあげれば、円安の是正に働くことが期待されますが、日銀は今回、追加利上げを行わない見通しです。
そうすると、植田総裁が会見でこれまでより強く今後の追加利上げの可能性を示唆するなど、市場をけん制するのかがポイントになります。
2つめは、物価の見通しです。今年度の見通しは前回3か月前のプラス2.4%から上方修正される公算で、植田総裁は、この中に円安が物価に与える影響の分析も盛り込みたいとしています。
3つめは、大規模金融緩和策の一環として大量に買い入れている長期国債の扱いです。日銀は現在の月間6兆円程度の買い入れ額の減らし方について、何らかの方針を示すかどうかも検討しています。
国債の買い入れを減らせば、理論上、金利の上昇に働きますので、結果として円安に歯止めをかける方向に作用する可能性があります。円の価値の下落が是正されるのか、注目されています。