ISS“リクシル前社長の選任に反対”推奨
株主総会の議案の賛否について投資家に助言する世界最大の機関「ISS」が、リクシルグループのお家騒動をめぐり、前の社長・瀬戸欣哉氏の取締役選任について、反対するよう投資家に推奨したことがわかった。
25日に開かれるリクシルグループの株主総会に向けては、会社側、そして対立する瀬戸前社長側、それぞれから取締役候補案が出ている。これについて、世界最大の議決権行使助言会社「ISS」は瀬戸前社長自身の取締役選任について、反対するよう推奨したことがわかった。理由については、瀬戸氏が解任されたのは業績がふるわなかったからかもしれないという考えが捨てきれないためとしている。
他の取締役候補についてISSは、会社側が提案する取締役候補10人のうち8人に「賛成」を推奨する一方、瀬戸前社長側が提案する候補については4人の賛成にとどまった。
いずれにしても経営陣の顔ぶれは大きく変わることになり、混沌(こんとん)とした状況の中でどうかじ取りをしていくのか、手腕が問われることになる。