NEC 生後2時間の新生児の指紋認証成功
NECが、これまで困難とされていた生後2時間の新生児の指紋認証に成功したと発表した。
アフリカのケニアで新生児らを対象に指紋認証の実証実験を行っているNECと長崎大学などのチームは、生後2時間の新生児から指紋をとる手法を開発し、0.3%という低いエラー率で認証に成功したと発表した。
高解像度のセンサーと指紋の陰影を強調する特殊な加工をしたガラスを組み合わせることで、これまで困難とされた生後2時間の新生児の溝の細い指紋の撮影に成功したという。
世界銀行の推計によると、発展途上国では11億人を超える人が法的な身分証明を持っておらず、本人確認ができないことで学校に行けなかったり、ワクチン接種を受けられず死亡したりするなど様々な問題が発生している。
NECでは、新生児の指紋認証技術が確立できれば、本人確認に利用でき、新生児の取り違え防止などにも貢献するとして、技術の実用化を目指すとしている。